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[作家自己紹介] 2016 陶芸・フェルト作家 岩ヶ谷朋代

随分大人になってから母が放ったひと言。 「あの子は随分あなたの面倒見たわよね!」 「あの子って?」「猫のミーよ」 物心ついた頃から猫と遊んでいたが、まさか乳母車の中で私の子守役だったことはその時に初めて知った。 「ひっかかれたりしたらどうすんの?」と言ったら私の方がミーの耳ひっぱったり、ひげひっぱったりしていたらしい。 幼稚園から帰ると、座布団を二つ折りした中にミーを挟み背中にくくりつけてもらって外に遊びに行っていたことはよく覚えている。

=陶芸= 陶芸を初めて四半世紀近くなる。2009年に初めて個展を開いたが、自分の作品の中に猫はいなかった。大好きな猫を商材にしてはいけないと思っていたからだ。でもいろんなデザインを考えるうちに猫を嵌め込んだマグカップやお皿を作ってみた。そしたらこれが大好評。そうなのです、友は友を呼ぶ通りで、私の周りは猫好きだらけ。 それからは猫作品も私の定番のひとつとなった。 先日の個展の際に猫好き友達に猫の形をしたお皿はないの?と聞かれ 今回猫ねこ展のために只今制作中!無事発表できるといいのですが・・

=羊毛フェルト= フェルトに出会ったのは最近。それも猫のおかげ。 ある時ネットでヨーロッパで作られたフェルトの猫用ドーム式ハウスを見た。 あまりのかわいさに買ってあげようといろいろ見ているうちに You tubeに作り方を紹介している海外の動画にたどりついた。 どうしても作りたくなっていきなり大作に挑戦。 それからはマフラー、ルームシューズ、バッグなどなんでも作ることができるフェルトの自由さに夢中になった。 今回は猫さんにたくさん遊んでもらえるフェルトボール、猫好きさんのためのマフラーなんかを作る予定。

陶芸と羊毛、堅と柔、扱いがたいへんな土と自由な羊毛 作る過程には似た動作がたくさんあり共用できる道具もたくさんある。

今後はこの両極端のものを季節で、気分で楽しんでいきたいと思っている。

泣いてる時、笑っている時、遊んでいる時、勉強する時、そして今は陶芸する時、フェルトの時、いつもいつも猫がそばにいた。 今ある私は猫さんのおかげ!ありがと猫さん。

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