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【我が家の猫自慢2016】陶芸・フェルト作家 岩ヶ谷朋代

● 我が家の猫自慢

2001年10月小雨降る中2匹はバスに揺られて千葉県銚子からやってきた。 私は当時葛飾区にある陶芸教室でアシスタントをしていて、そのクラスの生徒さんのご実家がタビーとマービーの生家。 我が家に来るまでどんな子がくるのか知らなかった。いや知ろうとしなかった。事前に知ってしまい、好みを聞かれたら選り好みをしてしまのが怖かったから、お任せをした。 そしたらそしたら本当にかわいい子達がやってきた。

静岡の実家で私が帰省した時に生まれたての子猫を拾い、両親がミルクから育てたネネという猫は私と両親にしか懐かず、それ以外の人には触らせることもせず、誰かが来ると逃げてしまうという猫生を送った。

そのことがあったのでとにかく子育てのモットーは「何事にも動じない猫にする」とにかくいじくりまわして育てた。 日中は仕事で留守にしてしまうのでテーブルにおもちゃをぶる下げて床にはいろんなおもちゃを置いておいた。 陶芸をするので手ろくろの上に段ボールをテープで止め、その中にタビーとマー君を入れくるくる回したり、洗濯かごの中に入れて180度振り回したり、床の上で回してスライディング、お風呂場では蓋の上にのせ顔にお湯をかけたり、口の中に指をいれ歯磨きしたり、しっぽをお湯に浸けたり、そして友達にたくさん家に来てもらい人にも慣れた。 おかげで遊ぶことが大好きな元気な元気な猫に成長した。

あれから15年。元気いっぱいだったタビーとマービー。きっと20歳も夢じゃないと思っていたが、8月の誕生日を過ぎたころからタビーの食べると吐くが始まった。 9月に病院に連れて行き、いろんな検査を受けたがどれもおとなしく受けさせたくれた、が、原因はつかめない。 体調は一進一退を繰り返し、内視鏡検査を受けるため紹介状を書いていただき11月に入り王子の病院へ。 そこでも血液、レントゲン、超音波、バリウム検査を受けた。 担当の先生に「まれにみるいい子」と褒められた。その後院長先生が診察室に顔を出し開口一番「すっげ~~いい子!」と褒められまくった。 「何事にも動じない猫に育てました!」と誇らしげだった。

静岡のネネは一度脱腸になってしまい、入院。術後先生がケージから取り出そうとして大暴れしてその勢いで再度脱腸。先生から「病院にいるとストレスがすごいので家に連れて帰ってください」と帰されてしまった。

タビーは今も何かと闘っている。こんなことで猫自慢はしたくないけれど、検査をおとなしく受けさせたのは今までの子育てモットーのおかげと思っている。そしてそれに耐えたタビーとマービー。本当にありがとう!

「猫かわいがり」という言葉がある。 猫をかわいがるように子どもを可愛がるという意味ではあるが、私流の猫可愛がりはこんな風に手荒だ。 でもこれから猫を飼う人にはアドバイスをしたい、荒っぽいくらいがちょうどいい!と。

タビーには毎日18才になるまでがんばろうと声をかけている。 きっときっと届くと信じてる。だってすっげ~~いい子なんだもん。

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